非公開:大阪府立高校で2023年度英語ディベートセミナーが始まりました。

2023年5月27日、大阪府のとある府立高校様からのご依頼で「英語ディベートセミナー」の初回授業を行いました。
学校様からのご依頼
この学校様では課外活動の一環として、毎年「英語ディベートチーム」を発足し、英語ディベートを通した英語力向上、思考力向上に取り組んでおられます。
そのディベートチームの案内も兼ねて、毎年、初夏の時期に選択制のディベートセミナーを行っております。今年もご依頼をいただき、6回シリーズの英語ディベートセミナー初回授業を実施しました。
初回授業の様子
今年度のディベートセミナーの参加者は26名です。初回授業では2名欠席でしたが、6名ずつ4テーブルに分けて実施しました。

ルール説明、ウォームアップアクティビティ
まずは、英語ディベートのルール、ディベートを通して身につく力の説明をしました。その後、ウォームアップアクティビティを行いました。”Guess the word” というアクティビティで、2人1組のペアを組み、キーワードを英語のみで説明し、パートナーに当ててもらうゲームです。Culture(文化), Environment(環境), Technology(テクノロジー), Politics(政治) のカテゴリーから、それぞれ10点、20点、30点のキーワードを選んで当てていき、合計スコアを競う、というものでした。今回は最高得点180点をマークしてくれた生徒がおり、とても感心しました。
1分間スピーチ
その後、ディベート実践前のウォームアップも兼ねて、1分間スピーチを行いました。Places I want to visit(行きたい場所)Things I want to buy(買いたい物)People I want to meet(会いたい人)の3つのテーマの中から一つ選び、1分間英語で話し続ける、というアクティビティです。中には1分間英語でしゃべり続けることに苦戦していた生徒も見受けられましたが、この時の体験がその後のディベート実践で活かされていました。
ディベート実践
初回授業ではディベート実践を1回行いました。15分間の準備時間の後、一人ずつ2分~3分のスピーチをしていただきました。全員のスピーチが終わった後、講師より講評を行いました。初回ということもあり、なかなか思い通りに英語が出て来なかったり、時間配分がうまく出来なかったり、という場面も見受けられましたが、それぞれ、チームでの自分の役割を果たすべく、しっかりと取り組んでくれました。
2回目以降の英語ディベートセミナーでは生徒の皆さんには2回ずつディベート実践を行ってもらう予定です。
2回目以降の授業に向けて
英語ディベートセミナーでは、毎回の実践後に「良くできたところ」と「次回への課題」をリフレクションシートという紙に書き留めてもらっています。今年は毎回の記入内容を1枚の用紙に記入できるように改訂しました。毎回の取り組みの際に、できるようになったことと目標として見据えて頑張りたいことを意識しながら取り組んでもらいたいと思っています。
英語ディベートに取り組むと、発想力、論理的思考力、要約力、伝達力、協働力など、これからの時代において求められる力が身につきます。全6回の英語ディベートセミナー受講を通して、それぞれがたくさんの気づきや学びを得、これからの飛躍へ助走をつけてもらえたらと思います。
参加者の皆さんへ講師からのメッセージ
英語ディベートで皆さんが実践することは、一見英語でのスピーチの発表と同じもののように見えるかも知れません。ただ、ディベートはPerformance event(パフォーマンスとして発表するイベント)ではなく、Performative act(パフォーマンスを通して遂行する行為)である、ということを意識して取り組んでみてください。皆さんが毎日を生きているこの社会で、問題となっていることは何なのか。その問題を解決するためにどのようなプランが考えられるのか。そのプランがどのように社会をより良くしていくのか。それをあなたの意見として言葉にし、他者との意見のやり取りを通して実現可能性を高めていく。この英語ディベートセミナーでの取り組みを通して、皆さんには「自分の声でこれからの社会を創りあげていく」素地を磨き上げていただけたら、講師としてとても嬉しく思います。何か質問や困っていることがあったら何でも聞いてください!