高校生の留学費用はいくら?期間や国別の相場と奨学金

高校生の留学費用は、1〜2週間の短期留学でも40万円台から100万円を超えるプログラムまで幅があります。1か月なら70万〜150万円以上、3か月なら100万〜300万円程度、1年間なら交換留学で200万〜350万円程度、私費留学で300万〜600万円以上が検討時の大まかな目安です。

ただし、費用は期間や国名だけでは決まりません。航空券、ホテルや寮、食事、授業、探究活動、日本人スタッフの引率、現地サポート、事前・事後学習など、何が含まれているかによって同じ1週間でも総額は大きく変わります。

たとえば、アジアは日本からの距離が近く、航空券を抑えやすい傾向があります。一方、シンガポールのホテル滞在や大学・企業訪問を含む探究型研修、少人数で引率が付くプログラムは高額になることがあります。欧米も一般に高めですが、行き先だけで「安い・高い」と判断するのは正確ではありません。

この記事では、2026年7月に確認できる公開例とHCGの取扱プログラムを踏まえ、期間・国や地域・内容別に費用を整理します。数字は比較の出発点として使い、申込前には必ず最新の募集要項と総額見積もりを確認してください。

目次

高校生の留学費用は期間だけでは決まらない

高校生向け留学は、語学学校の授業だけを申し込む個人型から、往復航空券、宿泊、食事、引率、現地活動まで組み込まれた団体研修まで幅広くあります。ウェブサイトに表示された金額が安くても、航空券や保険を加えると総額が大きくなる場合があります。

反対に、表示額が90万〜100万円でも、直行便、ホテル、食事、少人数の引率、授業、探究活動、緊急対応などが含まれていれば、別途支払いが少ないことがあります。比較すべきなのは「参加費の数字」ではなく、同じ条件にそろえた帰国までの総額と教育内容です。

留学費用は、国名よりも「何が含まれているか」で比較することが大切です。

高校生の留学費用を期間別に比較

期間総額の目安主な選択肢金額が変わる主な条件
1〜2週間40万円台〜100万円超春・夏休み研修、ホームステイ、探究型ツアー距離、繁忙期、ホテル、引率、活動内容
1か月70万〜150万円以上語学研修、サマースクール、寮滞在授業数、寮・ホテル、食事、航空券
3か月100万〜300万円程度ターム留学、現地校体験授業料、ホームステイ、学区、サポート
1年間交換:200万〜350万円程度
私費:300万〜600万円以上
交換留学、私費留学、卒業留学公立・私立、都市、滞在方法、為替
2026年7月時点の公開情報を基にした検討用の概算です。費用に含まれる項目はプログラムごとに異なります。

短期留学は日数が少なくても、往復航空券や引率者の渡航費などの固定費がかかるため、1日あたりでは割高になりやすいのが特徴です。長期留学では航空券の比率は下がりますが、授業料と滞在費が総額の中心になります。

日本政策金融公庫は一般的な目安として、語学留学を1週間〜3か月で60万〜120万円、交換留学を3か月〜1年で100万〜300万円、高校留学を1〜3年で300万〜500万円前後(公立高校の場合)と紹介しています。ただし、これは個別プログラムの上限や下限を示すものではありません。

国・地域別の費用傾向

国・地域一般的な傾向2026年の公開例注意点
東・東南アジア近距離で航空券を抑えやすいセブ島14日:約37.5万〜38.8万円
シンガポール10日前後:約49万〜57万円
シンガポールのホテル、探究活動、引率付きは高くなり得る
北米航空券、都市部の滞在費、授業料が高めアメリカ10日前後:約70万〜73万円
15日前後:約78万〜99.5万円
都市、寮、アクティビティで差が大きい
ヨーロッパ長距離航空券と乗り継ぎ、夏季料金の影響を受けやすいマルタ7日前後:約85万円
英国16日:約103万円の例
内容や航空券次第で必ずしも安くない
オセアニアホームステイ型が多く、都市と出発空港で変動豪州10日前後:約65万〜66万円
シドニー14日:約87.1万円の例
繁忙期、直行便、現地移動で上がりやすい
公開例はISAおよび広島県教育委員会掲載の2026年募集情報を参照。日数、出発地、含有項目が異なるため、単純な価格ランキングではありません。

この表から分かるのは、「アジアは安く、欧米は高い」という傾向はあっても、例外が多いことです。フィリピンの語学集中型は比較的抑えやすい一方、シンガポールのホテル滞在や探究型研修は高額になる場合があります。ヨーロッパでも滞在方法や授業構成で差が生じます。

国を選ぶ前に、目的・期間・上限予算を家族で整理しましょう。画像はイメージです。

同じ1週間でも価格差が生まれる理由

航空券と出発時期

春休みや夏休みは高校生が参加しやすい反面、航空券が高くなりやすい時期です。直行便か乗り継ぎ便か、地方空港から集合空港までの国内移動が必要かでも総額が変わります。燃油サーチャージや空港税が参加費に含まれるかも確認が必要です。

ホテル・寮・ホームステイ

都市部のホテルは費用が上がりやすく、食事回数によっても差が出ます。ホームステイは費用を抑えられる場合がありますが、送迎や通学交通費が別になることもあります。未成年の滞在では、安さだけでなく管理体制と緊急時対応も重要です。

授業・探究活動・現地訪問

語学授業だけのプログラムと、大学・企業訪問、文化ワークショップ、英語プレゼンテーション、フィールドワークを組み込むプログラムでは費用構造が異なります。授業時間数だけでなく、留学目的に直結する活動が含まれているかを見ましょう。

引率・少人数運営・現地サポート

日本人スタッフが空港から同行する、少人数で行動する、24時間の緊急連絡体制を整えるといった支援には運営費がかかります。初めて海外へ行く高校生や保護者にとっては、費用だけでなく安心と学習継続を支える価値があります。

※HCG留学では、現地の教育機関や受け入れ先と直接やり取りすることで仲介コストを抑え、手厚いサポートを少人数制で提供しながらも、参加しやすい費用を実現しています。

引率や現地支援の範囲も、短期留学の費用を左右します。

HCGの短期留学を予算内で検討する方法

HCGが提供するマルタやシンガポールの短期留学には、時期や内容により、1週間で約90万〜100万円となるプログラムもあります。短期留学全体を40万円台〜100万円超と捉えれば、こうしたプランも現実的な比較対象に入ります。

大切なのは、価格が安く見えることではなく、その金額で何を得られるかを明確に理解できていることです。HCGでは、語学だけでなく、多文化理解、大学・企業訪問、英語での発表、事前学習、現地でのサポートなどを組み合わせるプログラムがあります。希望する行き先と学びによって内容は異なるため、最新の募集要項で確認してください。

比較項目確認する質問
総額航空券、税、保険、食事、国内移動まで含めるといくらか
学び授業、探究活動、訪問、発表は何時間・何回あるか
支援出発前、移動中、現地、帰国後に誰が支援するか
滞在ホテル・寮・ホームステイの管理と食事条件はどうか
成果帰国時に何を説明・発表・実践できるようにするか

予算が100万円なら、参加費だけで100万円を使い切るのではなく、保険、国内交通、小遣い、予備費まで含めて配分します。希望条件を相談するときは「上限100万円」だけでなく、「総額に含めたい費目」を伝えると比較しやすくなります。

見積書で確認したい高校留学の費用内訳

費目確認ポイント
授業料・プログラム費教材、訪問、校外活動、修了証が含まれるか
滞在費・食費ホテル・寮・ホームステイ、食事回数、休日の条件
航空券・空港送迎燃油サーチャージ、空港税、国内移動、変更手数料
海外旅行保険治療・救援、賠償、携行品、歯科、既往症の条件
ビザ・渡航手続き申請料、健康診断、予防接種、翻訳・認証費用
引率・現地サポート同行範囲、緊急連絡、夜間対応、定期面談
個人費用交通、通信、制服、教材、交際費、小遣い
取消・変更キャンセル時期、返金範囲、便変更時の負担

見積もりを比べるときは、各社の合計金額だけを横に並べないようにしましょう。
含まれる項目に印を付け、含まれない費用を同じ条件で足します。為替変動や緊急帰国に備え、見積総額とは別に予備費も確保するとよいでしょう。

高校留学の予算を決める5ステップ

金額を比べる前に、目的と学校の条件をそろえることが重要です。
  1. 目的と期間を決める:海外体験、語学、探究、現地校履修など、帰国時の成功条件を言葉にします。
  2. 在籍校へ確認する:単位認定、進級、卒業時期、必要書類を申込前に確認します。
  3. 帰国までの総額を比較する:航空券、滞在、保険、個人費用を同じ表に入れます。
  4. 予備費を確保する:為替、便変更、通院、端末故障、緊急帰国に備えます。
  5. 奨学金を早めに調べる:在籍校経由か、給付・貸与か、締切と併用条件を確認します。

奨学金は、留学先の入学許可が出てから探すと間に合わない場合があります。JASSOも、留学準備を始める段階で応募資格と申請日程を確認するよう案内しています。短期留学は半年前、長期留学は1年〜1年半前を目安に情報収集を始めると余裕を持ちやすくなります。

費用を抑えることと、必要な支援を削ることは同じではありません。未成年の留学では、緊急時の連絡体制、滞在先の管理、保険、引率・現地サポートを先に確保しましょう。

高校生の留学費用に関するよくある質問

100万円以内でも短期留学できますか?

できます。近距離の語学研修から、引率・探究活動を含むマルタやシンガポールのプログラムまで候補になり得ます。ただし、参加費が90万〜100万円の場合は、保険、国内交通、小遣いが別だと総額が上限を超える可能性があります。必ず「すべて含めた上限」を伝えて見積もりを取りましょう。

アジアなら必ず安くなりますか?

必ずしも安くなりません。航空券は抑えやすい傾向がありますが、シンガポールのホテル、少人数引率、大学・企業訪問、専門的なワークショップを含めると高くなる場合があります。国ではなく総額と内容で比べてください。

高いプログラムほど効果がありますか?

価格だけでは判断できません。本人の目的に合わない活動が多ければ、費用対効果は下がります。授業や交流の時間、本人が英語を使う場面、事前準備、帰国後の振り返りまで確認しましょう。

高校留学の準備はいつから始めればよいですか?

1〜4週間の短期留学は6か月前、3か月〜1年の留学は1年〜1年半前がひとつの目安です。人気プログラムや奨学金は早く締め切られるため、行き先が未定でも目的・時期・予算の相談から始めましょう。

留学すると高校の卒業が遅れますか?

必ず遅れるわけではありません。留学先での学習を単位認定し、同級生と同時期に卒業できる学校もありますが、認定は在籍校が判断します。費用を払う前に、単位、進級、帰国後の履修を学校へ確認してください。

目的と総額をそろえて比較しよう

高校生の短期留学は、1〜2週間でも40万円台から100万円超まで幅があります。アジアは比較的抑えやすく、欧米は高めという傾向はありますが、シンガポールの探究型研修や手厚い引率付きプログラムなど、国だけでは説明できない例も少なくありません。

家族で最初に決めるのは、国ではなく「留学で得たいこと」「希望時期」「帰国までの上限予算」です。そのうえで、授業、滞在、引率、現地活動、保険を同じ条件にそろえて比較してください。HCGのマルタ・シンガポール留学も、学びと支援を含めた総額で検討すれば、予算に応じた選択肢として判断できます。

主な参照先:日本政策金融公庫「海外留学の基礎知識」ISA「小中高生の短期留学にかかる費用」広島県教育委員会「短期留学プログラム」JASSO「留学までのタイムスケジュール」(2026年7月31日確認)